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日記 intime o'

英語。 2010/3/24(Wed.)
ポスト構文主義の英語。
つまりなんちゃら構文といった型に当てはめて読もうとする英語読解法
とは真逆の読解法の実践。詳しくは「ポスト構文主義」でぐぐればいい。

Thinking the fact, we easily feel that it must be no more than
accident for the Earth to be born.

・分詞
分詞は1.文頭か文中 2.文末 という出現位置によって二つに分ける。
前者1は副詞相当、後者2は文相当であり、そのように訳す。

・連絡動詞
think等、連絡に関係する動詞は目的語を置く代わりに"that SV"を置く。
thatは(当前)目的語ではなく連絡の内容を示す語。
このthatは名詞等にも用いられやすい。
factはthatが使うことの出来る代表的な名詞で
The fact is that SV.
It is the fact that SV.
In the fact, SV.
この三つは全て全く同じ意味、ニュアンスであり
『事実としてSVである。』とか『実際SVだ。』とか『SVということ。』
とか訳しといて問題ない。

・仮主語の"It"  ・・・とか無い。
具体的に何も示さず主語であるitは「その場の話題」を大雑把に表す。
It is X(形容詞や名詞) to V
It is X that SV.
『XこそがVするもの、SVすること。』と訳す。
強調構文と言われるモノは次のように出来る。
Who broke the window?(疑問文)
 - You did.(別の人の返答。)
 - It is you.(これは上を強調した場合の返答。)
疑問、返答を自分ひとりで行う。
It is you who broke the window?
誰が窓を壊した?あんただろ。
優しく(性格的に)訳すと『あなたが、窓を壊したのです。』


最初の文章を訳す。
『その事実を考えるに、我々がすぐ思ってしまうことには、絶対に単なる
事故で、地球は生まれたのだ。』


・終り
特殊構文を覚えて当てはめて覚える、というやり方は定められた枠内においては
確かに合理的に思えるが、記憶系が苦手という理系の自分にはこのポスト構文
は遥かに扱いやすいものだった。

日本語が堅いように思える程にまで英語を前から訳すことに夢中になる
読解法でもある。しかしそれを自然にできないのなら、それは日本語の
限界か、あるいは自分自身の力量不足と言い切ろう。もっとも試験に
おいて小説のごとく自然な日本語を書くことに集中する必要はない。

それよりも「英語を前から訳す」には1つの本質的重要性と1つの合理性
がある。
文章において複数の節に分解できるとき、前方には旧情報、後方には
新たな情報を含む。もし後ろから訳したならこれは英語独自のニュアンス
を訳者の都合で壊すことになる。(もっとも試験には関係ないか)

あと英語リスニング試験においては嫌でも英語を前から読解する必要に
迫られる。あんまり複雑な構文がリスニングに出ることは少ないだろうが。


結構悩んだが、高校教師の多くは公私問わず、「構文主義」の英語読解
を学ぶのが多い。だって、新渡戸稲造の頃からずっとそうだもん。
ポスト構文を提唱したのは表三郎さんが割りと最近、1980頃から現在ま
で、駿台予備校の彼の受け持つ講義にて実践されてることだから。
表さんは本とか結構出版してるが英語に関する本じゃないもん。

だからこの訳し方は模試なんかでは「ウケ」が悪い。
そういう人は「訳し方」を「読み方」と読み直せばよい。
ちなみに東大受験においてはこの訳し方で全く問題なかったです。
(国立大学法人東京大学理科一類)

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