日記 intime o'
開かない映画館 2009/10/19(Mon.)映画は一人で観なければいけない。 映画館に行くときに持っていくもの、お金を除いたとして、何を 持っていこうか。ポップコーンやコーラが必要という人がいる。こ れは入り口の近くの売店で買える。高いので飲み物だけでも事前に 買う者もいる。自分も飲み物くらいは買う。ポップコーンはその場 で買うか、買わないかである。買わないほうが多い。 自分は雑誌を持っていく。純粋たる映画ファンから見れば呆れら れるかもしれないし、愚劣な行為と言われるかもしれない。映画は 夢。非現実。映画が終わってあの暗い会場からの避難口を出る時の 夢現が好きな人もいるが、自分は嫌い。夢を過ごした時間を惜しく 思うからだ。(旅行から帰ってきて、身体の疲れがとれても、本当 を言えば、いつも憂鬱なのだ。いや正直に言おう。旅行中も嫌で堪 りませんでした。旅行先でいつもの平日を過ごす忙しい人を見て羨 んでいました。)だから映画中も現実に触れていたい。身近な方法 で、かつ映画ファンにも怒られないのは、題字や作者の名前のスペ ルを研究すること。外国映画なら、圧倒的に吹き替えよりも字幕ス ーパー。スタッフロールは最強の薬であるが、一番最後にやるのが 勿体無い。映画の中盤くらいにやってくれないかなあ、と思う。映 画の初めにやる10~20分のCMも夢、と思う。正確には夢へ誘う悪 魔。騙されまい。 私はエピキュリアンにはなるまい。月刊ムーを行きに買って、ど うしようもなく詰まらない映画を見た。ムーという雑誌には二つ説 明を加えたい。一、真実性にかける。一、人の多く居る場では開い て読めない内容。もう一つ言うのを許していただければ、自分が読 者であることを他人に言えない。 私が主張しているのは、映画を見ながら雑誌を読むから、現実か ら離れない。と言っているのに現実の事を書いていると思えないよ うな雑誌を見ると、これまた自然に受け入れられる、妙な気分にな る。普通の映画を見た後の夢現の気持ちを嫌う自分が、この妙な気 分を好きだというのだ。 他人と共に映画を観に行くことがある。雑誌など開けられない( ムーに限らず)。当然私は映画にのめり込み、脱出の時にあの妙な 時間を共有する。一応の感想でも言うか、これから今日一日の計画 を立てることの退屈なこと。 結局私は初めのCMと最後のスタッフロール以外、スクリーンを 見なかった。ずっと火星のモノリスとか星符とかの記事を、それは もう、数学の教科書でも読むかのように、した。星が人を霊的に守 ってるんだそうです。私はたしか午年でしたので、この破軍星とか いうものなんだそうで、それから、 一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つ、あ、えっと、ご主人 今何時で? 「五つかと存じます。」 ------ [追伸]気取った題をつけてみた。実のところ、この題は文章の内容 と特別、踏まえたわけでもないし、そうして興味を示さないよね。
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