<<戻る

日記 intime o'

信頼についての補足『これ、プラスチックをパンに塗ってるんだよ』 2009/10/17(Sat.)
太宰治「人間失格」中の提言『信頼は罪たりや?』による。
ただの盲のように信頼する姿勢は科学においては褒められたものでないが、
自分の思うに、科学によって世界が滅ぶのも、似非科学によって滅ぶのも大
差がないように思われるのです。ならば、より人間らしい方を選択するのが
道理というものでしょう。

---

クドナルドにて、真顔で、このお肉はミミズなんだよ、と言われた時とほぼ同様の
衝撃。彼女はパンにマガーリンを塗りながらそんなことを言ったのです。マーガリンは
プラスチックを溶かしたものなんだ、とかなんとか言いやがりまして。それで自分が、
マーガリンはひまわりの油じゃないのかというと、「いや、そういう脂とかバターをか
を少し混ぜてるだけで、」とか付け加える。おまけに学校でそう習ったし、実験までや
ったとか抜かした次第なのです。

本産業の実に4%が、似非科学によって支えられている、というような統計がございます。
しかし科学と名乗るその実滅茶苦茶な説明なのです。

一に真実を申しますと、マーガリンの原材料は植物油です。この油にはCH=CHという二重結合
が随分多く含まれますが、二重結合は酸化されやすい、すなわち、腐りやすいのです。
ですから、味付けに食塩やらビタミンやらを添加するついでに、水素添加するわけです
。水素添加すれば、CH=CHがCH2-CH2になるはずですから。こうして、腐りにくい脂が合
成されるわけです。

の水素添加がプラスチックの合成作業と似ているからプラスチック化とか呼ばれるそうです。
しかし、まあ自分のように知識のない者はプラスチック化だなんて聞くと、まるであの
素材のプラスチックのことか、だなんて連想するでしょうね。

体、そもそも大胆な命題、ここでは「マーガリンがプラスチック」だなんて物を受
けて、皆さんは疑問を持つことを知らないのではないでしょうか。少し位は懐疑的にな
ってみて、自分で検証してみればいいのです。検証するのがムリならばこりゃ、仕方が
ない。出来るだけ多くの情報を求めて、それも一つの方面からだけでは意味がありませ
んから、多くの方面して、情報を求めます。そうして、その説明に論理的飛躍が無いか、
そもそも論理として成り立っているのか見てください。そうすれば真偽が簡単に分かる
でしょう。
Internetなら多くの情報が多くの方面から入ってきます。そうして似非の情報も集まります。
さあて、ここでは全く関係のないurlでも綴ってみようかな、なんてね。
ttp://www.food-safety.gr.jp/syokuhinhyouji/magarinnjiltuken.htm
ttp://www.supplehouse.net/health/health2.htm
ttp://tabemono.info/report/former/10.html
ttp://www.insightnow.jp/article/779
ttp://atopy.1italianlife.net/2008/02/post_70.html
ttp://www.natural-plus.jp/siryousitu/mame/margarine.htm
ttp://patapataokan.blog36.fc2.com/blog-entry-123.html
(明らかに誤解を与えると判断されたサイト) 徴。健康食品、グッズの販売サイトへのリンクが満載。宗教関連へのリンク、とい うのもあったけど、今回はさすがに無い。一部の専門家、それも自称○○アドバイザみ たいな肩書きの人たちが主張していて、後はもう一般人のブログが多数、というのもあ ります。Googleで検索して片っ端から見ていけばすぐに分かること(UFOとか宇宙人とか もそうだよね)。一般人のブログでは「~と聞いた」という断定の甘いもので書かれる。 そして複数のブログを見ていると、結局みな一つの情報源のコピーであることに気付く。 気付け。
これはまだいい。寧ろ悪質なのは強く断定するもの。「今すぐマーガリン は捨てなさい!」。。。あ、「地獄に落ちるわよ!」・・・こりゃ傑作。 喩、レトリックは軽視すべきです。比喩はまれに事実以上に強烈かもしれません。抽象の理 解の手助けとして役立てるべきなのです。しかし、下手な比喩の使い方は「分かってる 人にはよく分かる」というだけで、分からない人にはただ誤解を与えるだけかも知れま せん。比喩を比喩で終わらせるものもあります。小説なら感動を与えるかもしれません し、詩はそもそも全体が比喩です。 練習問題 1° 地球の水がペットボトル一本分だったら、動物が飲める水はキャップ一杯分 2° 世界が100人の村だったら 微鏡で覗くとマーガリンの分子とプラスチックの分子はそっくりだ。だそうです。フレッド・ ローさんが2000年出版の本で語ったんだから、そうなんでしょう。 しかし、分子の形と言うのは、様々な研究、実験によって予測、確証するものだそうで す。分子を顕微鏡で覗く、というのは難しい。
顕微鏡で有機分子が見えた! - 化学者のつぶやき 2009/8/28にIBMがなんと針の(ようなもの)先にCO分子をつけるという、不思議なことを して、「顕微鏡で有機分子を肉眼で見る」という技術を開発したそうですが、フレッド ・ローさんは、9年前に顕微鏡で覗いてましたとさ しかし、肉眼でわざわざ見なくとも、マーガリンもプラスチックも分子構造は高校の教 科書に載ってるのにね。まあ、似てなくもないかな、というプラスチックもあるにはあ るけど・・・うーん。 しかし、化学ってそんなものじゃん。Oって物質だって体に必要だけど毒性を示すこと だってある。要するに化学物質の"毒性"ってのは"反応性"のことでしょ?違うん? NH3は体に毒でも尿素に分解すると毒性がかなり減るし、尿酸までに分解すると無害に なる。そういう事だろう。 が寄って来ない。ハエが集らない、蟻も来ない。ゴキブリは卵を産まない(なぜ産卵限定?)。プ ラスチックなんだから当然だ、と。これはフレッド・ローさんの著書内の『2年間放置 したけど虫も来ないし、カビも生えない』から派生したようです。ああ、彼らは本当に 物を知らないようです。蟻がよってこないマーガリンを見たことが無いなんて、そりゃ あ、高層マンションに住んでるからなんです。私のようにつつましやかな家に住んでる ものにとってはマーガリンにハエがたかってくるのなんて至極当然なのですが。しかし 、彼女は自分の目よりも他人の一言。他人というのは身内の私を除くのですがね、テレ ビの一言を神のお言葉のように有難がるものなのです。
 いや、もっと冷静に。虫 がよってこないから、プラスチックってのはどうなんだ。私は銅に積極的に寄って来る 虫をしらない。・・・残念、マーガリンは銅かもしれません。 温で固体っておかしくない?だって植物油って液体じゃん?やっぱ、常温で固体のマー ガリンとか人工物なんだよね。・・・いやだから、固体なのは飽和脂肪酸だからでしょ?人 工、ってだから初めに申しましたように水素添加したからでしょう。第一肉の脂身もあり ゃあ人工物で、そしてプラスチックか。常温で固体ナ物を体内に入れるから、血がどろど ろ、だとかもう似非化学もいい所。そりゃマーガリンだろうが、バターだろうと、キャノ ーラ油だろうと、血管に直接入れれば血もドロドロになるでしょうけどね。血管に直接物 質入れるなんてホルモンだけで十分なんだよ、こちとらね。

さて、そろそろお昼。電車で遠出して隣県まで行ってみるつもりです。パワースポットの 滝があるのです。何でもそこに祀られた神というのが、これまた素晴らしい運に肖れるそ うで。尤も神は居なくても、マイナスイオンの効果だけでも十分かもしれません。どちら にしろ、健康にも幸運にもよい結果をもたらすでしょう。 ●注意粗食のすすめという本にはまっている自分ですが、どうも食べ物が体に与える影響 なんてのは、科学的に完全に解明されるのは難しいようです。そりゃ当然かもしれません ね。影響する体の部位だって一箇所じゃありませんし。科学が進めば見えなかったものが 見えるようになるはずなんです。ッテナ事を踏まえると、善悪の二元論で語るのが以下に 危険かが分かります。毎朝の一杯の牛乳は結局体にいいんですか?風邪引いたら、さっさ とカゼグスリ飲んで凍り枕しとけばいいんですよね?語りえないことについては沈黙を守 らなければいけません。でもね、言わないべきなのに言ってしまうのは、きっと善意だか らでしょう。本当にマーガリンの危険性を訴えたいから、知識をひけらかしたい、なんて 俗悪な心でなくて完全なる善意。信頼に罪はない。

コメ(0) | トラ(0)


(c)Kero's World