日記 intime o'
Buffonと縫い針 - 数学 2008/7/12(Sat.)以下、円周率PIをπと表す。 buffonの縫い針 無限の大きさが理想的だが、無理なので「十分に」大きな紙に等幅dの罫線を引く。 長さaの針を紙の上に落とす。 何か変なテクニックを使わずに無作為に落とす。 針が罫線に交わる確率Pを求める。 仮に針が罫線に垂直ならば、交わる確率はa/dである。 そこで針の垂直成分の長さのみを考える。 平行方向の長さはいくらあっても罫線との交わりに関係ないから。 針と罫線の成す角をθとする。 θは0~πの間とできる。(πを越える時は、反対の小さい方の角をθにすればいいから。 左右対称にして考えると0~π/2としても良いことが分かる。) 針の垂直成分の長さはa⋅sin(θ) ヨッテ針と罫線の成す角がθの時の確率は P'(θ) = a⋅sin(θ)/d 今、θは0~πまで連続的に考えられる。 PはあらゆるθでのP'の平均なので P = ∫[0~π]P'⋅dθ/π = 2a/πd という結論です。 円周率πがPの値に含まれている為、実験の結果として結構いい感じの近似値がでる。 ただし、一回一回手で落とすというアナログな方法でやるしかなく パソコンでシミュレートしても結局デジタル(離散)なやり方だし。 実際組んでみりゃ分かるけど本末転倒とはこのことですわ。 ---dとaの設定。---------- 針が紙に落ちる無作為さについて dが大きすぎる時、罫線と罫線の上から落とすとかなりの確率で針は罫線に交わらず、ランダムを実現するためにはうんと高くから針を落とすしかない。 dはそれなりに小さくすべき。大学ノートとか丁度よくね? 一般に確率Pは 0≦P≦1 であろう。(<じゃなくて≦なのは特異性を省きたいから) P=2a/πdであるから、 0≦2a/πd≦1 ⇔ 0≦a≦πd/2 針の長さaは1.5dくらいよりは小さいのがいい。 経験則だが、a=dが、分かりやすい。 と、長さが自由に調節できて、あと太いと線と交わってるか見分けがつきにくいのでシャー芯とか使いやすいです。 ---- やってみた。 初期設定 a=d=6.2mm 結論 P=2a/πd ⇔ π=2/P 180回針を落とした結果 P = 115/180 となったので π = 2/P = 3.1304347826087
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